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スパナの先端(オープンエンド)にはグリップ(柄)に対して15°の角度がつけられています。
なぜでしょう?
そういうデザインなのでしょうか?
15°という角度には大きな意味があります。
六角ボルトの角(かど)1つ分を回すには60°の回転が必要です。(360°÷6角=60°)
15°の角度がついたスパナをひっくり返すと15°+15°で30°の角度ができます。
スパナを回せるスペースが30°と少ない場合、最初に30°回しスパナをひっくり返すとさらに30°回せるため合計60°回すことが可能です。
そうです。
30°しか回転スペースがない場所でも60°分回すことが出来、60°は六角ボルトの角(かど)1つ分となります。
30°のスペースさえあればスパナをおもてとうらで差しかえ繰り返すことでボルトを何周も回すことが出来てしまうのです。
この角度が0°であったらスパナをおもてとうらで差しかえても30°しか回せず狭いスペースではボルトを締め付けることができません。
これがスパナにつけられている角度の意味であり、もともとスパナが早回し工具と言われていた理由です。
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