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トルクレンチって使ったことがあるでしょうか?
トルクレンチとは ボルトやナット適正トルクに締め付けるための工具です。
皆さんの周りにも是非トルク管理をして欲しい物があります。 それは自動車のホイールナットです。
ホイールナットの内はテーパーとなっていて4本、または5本のホイールナットを適正に締め付けけることにより中心が出る構造となっています。
冬場になるとスタッドレスタイヤに履き替えるために交換作業をしている人を見かけます。
ホイールナットを緩めるのに車載工具のL型レンチを使い足でガツンと蹴り落としていたりします。
締め付ける時も同様に足で蹴り落とし、力一杯締め付けています。
その光景を見ると、いつも思うことがあります。
締めすぎでハブボルトが折れなければいいのに!と。
そんなことを思っていたところに、知り合い車に悲劇が起きてしまいました。
高速道路を走行中にハブボルトが折れ後輪のホイールの1本が外れたのです。幸い事故には至らなかったものの、最悪な事故につながっていてもおかしくはありませんでした。
原因は明らかにホイールナットの締めすぎだと思います。
トルクレンチでトルク管理をしっかりしていれば防げた事でしょう。
ホイールナットの締め付けトルクは110N・m、しっかり管理する事が大切です。
自動車だけにとどまらず、すべてのボルト、ナットには適正トルクがあります。
今後、トルク管理の必要性が上がると共にトルクレンチも当たり前に使う時代が来ることでしょう。
締め付けトルクとは
締め付けトルクとは
ねじを回して締め付けるときに回転方向に回す力を 「締め付けトルク」 といいます。
締め付けトルクは、「押す力:F」 と 「ボルトの回転中心から力をかける点までの距離:L 」 をかけた値となります。
締め付けトルク T = F × L [N・m]
単位は 力 × 距離 なので [N・m] となります。
例えば、Lの長さのレンチでFの力をかけた時にボルトに与えられる回転力Tの事です。
1mの長さのレンチで100N(約10kgf)の力をかけた時のトルクは100[N・m](約1000kgf・cm)となります。
ねじを締め付ける時は、締付けトルクで管理することになります。
締め付けトルクが小さ過ぎるとねじがゆるみ、締め付けトルクが大きすぎるとねじが破損することになるからです。
また、締め付けトルクはねじのサイズによって値が変わります。大きなねじ程、大きな締め付けトルクとなります。
トルクレンチの使い方
トルクレンチの使い方
準備するもの
トルクレンチ本体・ソケットレンチ
1) 締付けるボルトに合うソケットを取り付け、ソケットの回転方向を合わせます。
2) 設定ノブを回して、締付けトルクを設定します。設定できたらロックをかける。
3) 回転の方向へ回し、締付け設定したトルク値に達しますと『カチッ』という音または手に軽い『ショック』があったら締付けは完了です。
『カチッ』と音がした後にそのままの勢いで締め付けてしまうとセットしたトルクを超えてしまいますので注意しましょう。
トルクレンチの種類
トルクレンチの種類
【プリセット形トルクレンチ】:東日製作所 トルクレンチ MTQL140N
トルク測定範囲 最小~最大(N・m):20~140
差込角(mm):12.7
【デジタル型トルクレンチ】:KTCデジタルトルクレンチ デジラチェ GEK135-R4
トルク測定範囲 最小~最大(N・m):27~135
差込角(mm):12.7
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